こんな疑問、持っていませんか?
「最近はSNSだけで十分じゃない?」
「無料のGoogleビジネスプロフィールでいいんじゃない?」
「インスタで集客してる人が成功してるし…」
そんな声をよく聞くようになりました。
実際、InstagramやTikTok、YouTube、X(旧Twitter)などのSNSは、個人や中小企業でも簡単に情報発信ができるツールとして定着しました。
個人も企業もSNSを活用するのが当たり前になっています。
では、「ホームページ」は本当に必要ないのでしょうか?
ホームページ不要論の背景とは
ホームページが不要だと感じる人が増えた背景には、次のような要因があります。
- SNSやYouTubeなど、無料で情報を発信できるプラットフォームの登場
SNSは情報の拡散力が強く、うまく使えば多くの人に知られることも可能です。特に飲食店や美容室などはInstagramで写真を投稿するだけで、予約が埋まったというケースもあります - Googleビジネスプロフィールや口コミサイトの充実
Google検索に住所や営業時間、口コミ、メニューなどが表示される「Googleビジネスプロフィール」は、もはやミニホームページのような存在。これで事足りると考える人も多くなっています。 - 制作費用や運用コストに対する懸念
「ホームページは高い」「更新が面倒」という印象を持っている方も少なくありません。結果として、「そこまでして作る必要があるの?」という疑問につながってしまうのです。 - 情報の受け手の変化
今のユーザーは、「検索」よりも「タイムライン」や「おすすめ」に流れてくる情報を受動的に消費する傾向があります。自ら検索してホームページを探しに行く人が減ったことも影響しています。 - 誰でも簡単にホームページを作れる時代に
スマホやパソコンだけで簡単にホームページが作れるサービスの登場により、外注せずに自作するケースも珍しくなくなりました。
これらによって、「ホームページ=時代遅れ」と感じる人が一定数いるのは事実です。
SNSとホームページの違い
しかし、SNSとホームページは目的も性質も違います。
簡単に言えば、
種類 | 特徴 | 向いていること |
---|---|---|
SNS | 拡散性が高い / 時系列型 | フォロワーとの日常的な接点、ファンづくり |
ホームページ | 信頼性が高い / 情報の整理ができる | 会社案内、サービス紹介、問い合わせ窓口など |
SNSは“今”を発信するのに向いていますが、必要な情報を“探してもらう”にはホームページの方が圧倒的に適しています。
ホームページの価値
- 信頼性の証明
ホームページは「会社・事業の公式情報源」です。見た目が整ったホームページは、顧客や取引先に安心感を与え、信用を高めます。SNSしか持たないビジネスに比べて、格段に「ちゃんとしてる感」が出ます。 - 情報の体系的整理
SNSは時系列で流れていくのに対し、ホームページでは情報を構造的に整理できます。サービス紹介、料金、よくある質問、スタッフ紹介など、ユーザーが「必要な情報にたどり着きやすい」導線を作ることができます。 - 検索流入(SEO)が狙える
SNSでは“拡散”は得意でも、“検索”には弱い傾向があります。一方、ホームページはSEO対策を行うことで、特定のキーワードでGoogle検索に表示され、長期的な集客資産となります。 - プラットフォーム依存からの脱却
SNSは運営元の仕様変更やアカウント凍結のリスクが常につきまといます。ホームページは自社の資産であり、自分たちのルールで自由に運用できます。
ホームページが「必要な人」「不要な人」
すべての人にホームページが必須とは限りません。一例ですが、以下のようなケースで必要性は変わります。
ホームページが必要なケース
- 法人や事業主として、信頼性を重視したい
- 新規顧客獲得のために検索からの導線を作りたい
- 情報を丁寧に整理して伝えたい
- 他社との比較検討で選ばれたい
- 長期的にブランディングや採用にも活用したい
ホームページが“なくても”成立するケース
- フォロワーとの関係性だけで仕事が回っている(インフルエンサーや芸能人など)
- 完全紹介制、もしくはクローズドなビジネスモデル
- ECサイトのプラットフォーム(BASE、STORES、Amazonなど)に集約されている
ホームページが果たす本質的な役割
ホームページは単なる「情報の置き場所」ではありません。
それは、信頼を可視化し、顧客を導く“公式な入り口”です。
- 会社の理念や実績が伝わる
- サービス内容を比較・検討しやすい
- お問い合わせへの導線が明確
- SEO対策によって「検索からの集客」が可能になる
SNSでは「偶然の出会い」はあっても、「比較・検討」は難しいのです。
ホームページは“いらない”のではなく“活かせていない”だけ
ホームページが「いらない」と思われる背景には、“効果的に活かせていない”という現状があります。
SNSと組み合わせることで、ホームページは今でも強力な武器になります。
本当に不要なのは、「作っただけで放置されているホームページ」かもしれません。